初音ミク (Hatsune Miku)
Memory
僕が子供の頃見えなかった
大人達の欲も我儘も嘘も全部
鏡越しに見た澱んだ目が
僕が立ってるのはこっち側だと語ってくれた
日は沈んでく
過去も今も明日も置き去りにして
教えて 途切れてくあの日の記憶よ
もう正義のヒーローも
この景色の広さも遠くなって
消えたよ 見えないよ
僕は邪な欲まみれの声を
今日もばら撒いた ばら撒いた 撒き散らした
僕が子供の頃見えなかった
大人達の汗も優しさも愛も全部
僕が子供の頃見ていたのは
はち切れそうなくらい夢が詰まっていた世界
溢れ出してた こんなに小さな空も
見えないのは今日の戦いに疲れたせいさ
明日ここから歩き出すから
もう 泣いていいよね
変わり行く僕の世界も
朝の昼の夜の繰り返しさ
せめて 消えてくあの日の記憶を
省みるだけだから
懐かしむだけだから
今だけここにいさせて
このままさよならさ 弱虫の僕よ
もう精美な言葉も
溺れ死んだ僕に遠すぎるよ
吐けないよ 言えないよ
僕が胸にしまったこの最期の声を
ここに置いてくよ