Imperial Circus Dead Decadence
濫觴の詩 -オワリノウタ- (Ranshou no Uta -Owari no Uta-) (Kanji)
どれほど声をかけようと 其の目が開く事は もう 無かった
しかし その命は 自らの終りを前に むしろ 安らかだった

「ありがとう」 彼は彼女に そう伝えると やがて 息を引き取って―。

「死は 静かに 静かに 最後の二つの目を閉じた
其の刹那―少女の体を眩い光が包み込んだ―。」

「運命は最後の部屋を 物語の終焉を抜けた。  そこにあったものは―。」

赫い 何処までも 赫い 空 終焉の暁
役を終えた死は 今まさに 真の死として 其の命を終える

黒く 何処までも 黒い 大地 最後のシ者
その亡骸へ 一筋の光 運命(モイラ)の光 そう それは……
それは彼女の願い



「アズラ……。」

「嗚呼 暖かい光だ……。

クロト… 私はもうすぐ 逝かなければならないようだ

そんな私が きみ に言った “生きる” というは あまりにも残酷な言葉なのだろう
それでも 私は きみに “生きて” と願わざるを得ない

命を  傷つけてしまっても 居る場所を 失しなっても どうか “生きた” 証を残し続けて

それが 私の 去り逝く者も 最期の願いを 絶望から救う 生きること」

「ありがとう そう言ってくれることで 歩き続けることが出来る気がする

こんなに変わってしまった私を 強く 暖かく 受け入れてくれた貴方に 私は 精一杯報いたい」

「終焉(おわり)の始まりに 詩を紡ぎ 暁の世界に灼けた 断罪の焔
出会い 邂逅は 娘達の肖像に兆し
二人の運命は 産み落とされた運命と 紅の雨に打たれ
破滅の獣は 黒き薔薇の元に 壊れていった
やがて死は その廃絶の闇に堕ち
最期の日 惨劇の血に 世界の崩壊と 戦いと再会 愛の赫は 絶望の黒を

救った――。」



「死は逝った だが彼女はもう一人ではなかった それは 彼が心の中で “生きて” いたから
そして 彼女自身が其の身に 希望の光を 宿していたから―。」









Imperial Circus Dead Decadence's First Voyage
Story of Finale From Which It is Advocated by Love Dyed To Blood of Tragedy in Red and Death With Black Despair

Cast:

Clotho and Vocals, Chorus, Performed by Kylie
Vocals, Chorus and Male Shout, Scream, Growl, Guttural Voices
Electric Guitar and Acoustic Guitar, Electric Bass and Band Sound Arrangement, and Illust and Design by Rib:y(uhki)
Electric Guitar, Electric Bass, Synthesizer Programming and Engineering, Symphonic Sound Arrangement by Hull

It Recorded in 2008, April to December
Recorded at Yuhki's house
Distributed by The Last Governеd Connector
Produced by Imperial Circus Dеad Decadence

Thank you for listening!




「そして  物語は  次の扉へと続く――。」