Imperial Circus Dead Decadence
惨劇の血に赫く染まった愛が、絶望の黒を救った最期の日… (Sangeki no Chi ni Akaku Somatta Ai ga, Zetsubou no Kuro wo Sukutta Saigo no Hi…) (Kanji)
「死はまさに 死の純然たる役を 果たさなければならなく
絶望のうちに 染まっていった黒は ただ 終りの無い混沌の果で

運命の糸巻きにも もはやその手にした鋏を止めるだけの力は無く
其の紅い体は 何時しか惨劇の血に赫く染まっていた

そしていかなる抑止をも失った 禁獣 “アトロポス”
鋏である彼は すべての役を終えた
今 彼を待つものは 唯一つだけ
―存在の 崩壊だけ

すべての生命は 死に絶えた  残るは 最小のフェルマー素数

やがてこの世界は 赤く 紅く 緋く 赫く 割れるほどに 明い暁に 包まれて終わる

鋏は朽ち 死は最後の目を瞑り 少女が赫く染まる 運命 が最後の扉を開ける→」


【七つの大罪】


【傲慢
嫉妬
憤怒
怠惰
強欲
暴食
色欲】
【夜の愛】

【嵩高く 妬み 怒り 怠け 貪り 喰らい 淫れる】

【死   病  不正   拷問 怒り  憎悪
殺人 苦痛 残忍性 背信 粘液 悪臭】

【忌みは滅んだ 共に 愛も滅んだの―?】

【黒い闇に目を塞がれても 死は少女への愛を絶つ事が出来なかった
赫い血に喉を締め付けられても 少女は彼への愛を絶つ事が出来なかった】

時計の針 崩れ落ちた 貴方の声 探していた
そんな免れ 私には無い 贖罪無き 醜行の焔

孤独に 虚特に 咲いた花弁 散り行く
過去は 朔 今も猶 創りを 目指して

苦しく 伏せていたのは 貴方への恋心
だけど 罪で穢れすぎて 大好きだと 言えない

貴女へ贈る この想い 歌にのせて 嗚呼 逢いたい…… 暁へ舞い上がる



【一際眩い明けの焔が もう一度だけ 二人をこの場所に―。】
「再会の喜びも束の間 アトロポスによるクロトへの侵食は  もはや融合と呼んで差し支えないほどに進んでいた」

【消エル 無クナル 望マレヌ命ダトハ 理解ッテイタ
既ニ 虚無ト化シタ 世界ニ未練ハナイガ 冥土ノ土産ニ オ前ヲ頂コウカッ!】

【健界ノ―最ハ― 「                 」】

「クロト!!    アズラ!!!」

【黒い闇に目を塞がれても 死は少女への愛を絶つ事が出来なかった
赫い血に喉を締め付けられても 少女は彼への愛を絶つ事が出来なかった】

もう駄目だよ 間に合わない 最後に会えた それだけでいい
醜く変わってしまった 私を 変わらず 強く 抱きしめる

「Please let me end this pain」

何時かは終りがくるのが 人の在り方 その道から外された 私はもう 糸じゃない
だけど こころが あまりにもさみしすぎて 此処にいて と  願うことは 抑えられぬ罪なの?

断罪の焔 私の命は 運命の肖像となり 雨と十字と踊り
黒き薔薇が 破壊を齎して消え 狭間に堕ちた 絶望の黒い死を愛してる

叶うなら 可能なら どうか 生きてください
此の身熾り朽ち果てても 貴女の 「生」 が救いと―
好きです―この距離が果てしなく遠かった
もう二度とは 離れたくは ない このまま永久に

貴女へ届く この想い 歌にのせて 嗚呼 ずっと一緒にいたい この命尽きるまで―。



「禁忌の鋏は断末魔をあげて 崩れていく その欠片が
どれほど凄まじい痛みを伴おうとも
彼らは其の身を寄せ合ったまま動かなかった。」

「ありがとう、クロト…
ようやく眠れそうだ……。」